本記事は『ペルソナ5』のレビューと、完全版『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』の新要素について紹介しています。
ペルソナシリーズは現代の街や高校を舞台に、ペルソナ能力に目覚めた主人公達の異世界でのバトルや日常を描いた作品。
本作はそのナンバリングタイトル5作目とあって、シリーズをプレイした事がない方や、ゲーム内容がいまいち分からない方は購入しようか迷っていると思います。

・ペルソナってどういうゲームなの?
・前作をプレイしていなくても大丈夫?
・良いポイント・悪いポイントを知りたい!
そんな方に向けて、本記事では『ペルソナ5』のレビュー・ゲーム内容・魅力をご紹介していきます。
ちなみに購入する際は、完全版となる『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』がおすすめです。
プレイ時間 | 170 時間 |
発売元 | アトラス |
発売日 | 2016年9月15日 |
価格 | 4,980円+税 |
ジャンル | RPG |
プレイ人数 | 1人 |
目次
ペルソナ5とは?ゲーム内容を紹介
ペルソナシリーズについて

ペルソナシリーズは「ペルソナ能力」に目覚めた主人公達が学園生活や日々の日常を通して友情、恋愛などの出来事を体験しながら、
同時に不可思議な噂や都市伝説などのオカルト事件を解決し、悪魔や謎の怪物「シャドウ」と戦う物語。
また抑圧されたもう一人の自分と向き合うといった、心の葛藤を通して成長していく物語でもあります。
近年ではアニメ、ライブ、舞台、漫画などのメディアでも展開され、ゲーム作品では無双系やダンシング系の派生作品まで出ているほど多くの人に愛されている人気シリーズです。
ちなみにシリーズ最大の特徴である「ペルソナ能力」とは悪魔やシャドウといった怪物に対抗するためのもう一人の自分。
自身の中に眠っている「別人格」が「伝来の神や悪魔」の姿として具現化した守護霊みたいなものを召喚できる特殊能力です。
ジョジョのスタンド能力に少し近いですね、、、


ペルソナ2までの敵は「悪魔」だったけど、3から「シャドウ」と呼ばれる怪物になったよ
ペルソナ5の物語
ペルソナ5は、ある理由をきっかけに東京の高校「秀尽学園」に転校してきた主人公が様々な人と出会い成長していく物語。

昼はごく普通の高校生として、授業を受けたり、放課後に仲間と遊びに出かけたり、文化祭や修学旅行といった学校行事までも楽しめます。
時には怪しげな医者やミリタリーショップのコワモテ店長など、様々な人々との信頼関係を築くことも。
夜は腐った大人たちを改心させる「心の怪盗団」として、盗作芸術家や残忍な方法で金を稼ぐワルなど、弱き人々を食い物にする彼らを相手に怪盗活動に勤しみます。

改心させるには、心の異世界「パレス」に侵入して歪んだ心の大元を「オタカラ」として盗むことで成功する仕組み。
本作はこれらの、楽しいイベントが盛りだくさんの学園ライフと悪い大人を改心させる痛快怪盗ライフの2つの楽しみ方ができるのが特徴です。
ちなみに過去作とのストーリーでの繋がりはないので、シリーズ未プレイでも全く問題ありませんよ!
完全版『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』では本作では語られていない3学期のストーリーも追加されています。

ゲームシステム
ペルソナ5のシステムの中でもメインとなるシステムを紹介します。
プレイヤーの行動は日常システムにより平日の昼間は学校に通いますが、放課後や休日はパレスを攻略するのもよし、自分の時間にあてるのもよしと、
自身の行動を自由に選択できます。

特に放課後の行動は様々な人々との会話でパラメータを上げたり、アルバイトでお金をかせいだり、バッティングセンターや釣り堀で遊んだり、様々な体験を通して己を磨けます。
ただしこれらの行動を行うと、放課後から夜、夜から翌日の朝、と時間が進むためどう時間を過ごすのか慎重に考えなければいけません。
仲間や街中で出会う人々と時間を過ごせば、信頼関係を築いて協力関係「コープ」を結べることも。

コープランクを上げていくと、ペルソナ合体の経験値ボーナスに加えて、戦闘不能をかばってくれるものや、報酬金を上昇させてくれるものまで様々なメリットがあります。
そしてシャドウはびこる異世界で欠かせないのが「ペルソナ」
ペルソナにはそれぞれ「力」、「魔」などのステータスがありSP(スピリットポイント)を消費してバフ、デバフ、属性攻撃などのスキルを駆使して戦います。

RPGでよくあるmpを消費して魔法やアビリティを繰り出すのと同じ感じですね、、、
完全版では仲間同士が繰り出すコンビ技「SHOWTIME」、チャレンジバトルなどの新要素が盛りだくさんなので、
購入を考えている方は『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』がおすすめですよ!
以下は完全版の新要素まとめです。他にもいくつかありますがメインとなるものを抜粋しています。
項目 | 新要素 |
---|---|
学園生活 | 3学期 新キャラ |
新エリア 新スポット | 吉祥寺 中野、品川 |
戦闘要素 | SHOWTIME バトンタッチのランク要素 テクニカルランク |
ペルソナ | 新ペルソナ ペルソナの特殊効果「特性」 仲間のペルソナの「第3形態」 |
ベルベットルーム | 強力なペルソナを作り出す「合体警報」 ペルソナのステータスを強化できる「お香」 チャレンジバトル |
ペルソナ5の魅力
ここではペルソナ5の魅力を4つ紹介していきます。
①個性豊かなキャラクター
ペルソナシリーズのナンバリング5作目に位置している今作、なんといっても特筆すべき魅力は、主人公が出会う個性豊かなキャラクター達です!

ペルソナシリーズは毎回登場人物が変わり、役柄もがらりと変わるため、「ぺルソン5のキャラは果たしてどうなのか?お気に入りのキャラはできるのかな?」とワクワクしていました。
正直に言って神。控えめに言う必要もなく神!
主人公を居候させる不良シニアとの持ちつ持たれつな関係から始まり、学校では情に厚いが粗暴な言動が目立つ学園きっての問題児、アメリカ系クォーターの美少女モデル、頭脳明晰で品行方正な生徒会長などなど。
高校を舞台にしたアニメや映画で皆が思うキャライメージを詰め合わせてアレンジを加えまくったキャラクターばかりで、
主人公がほんとにフツーに見えてしまうほどキャラクター達が非常に立っています。
ダンガンロンパ風に言えば「超高校級」の個性的なキャラの集まり(笑)
一人一人の抱える悩みや見せ場もしっかり用意されているので感情移入もしやすいです。

さらにこれらのキャラクターと過ごして好感度をあげていくことで様々なイベントが発生します。恋人にできたりも……
筆者は担任の先生「川上 貞代(かわかみ さだよ)」が特にいいキャラしていたので優先してコープランクを上げていました。

この一見地味な担任の先生のなにが良いかって、学校に秘密で家事代行のアルバイトをしているんですよ!
それもメイド姿で!!
コープランクを上げる時はアルバイト中の川上先生を呼ぶので、担任がメイド姿で家事をしてくれるシーンは笑えます。
担任以上、恋人未満の関係が描かれているので、ちょっと変わった青春を味わえのが良かったですね~(もちろん、恋人にもできますよ)

②四季折々のイベントが盛りだくさん!
更に魅力的なキャラクターをさらに引き立ててくれるのが日々のイベントの数々。
キャライベントではラーメンを食べに行ったり映画を観に行ったりデートに行ったりなど
学園イベントでは球技大会、海水浴に文化祭、社会見学に修学旅行など、学校生活には四季折々のイベントが盛りだくさんです。

これらのイベントの中には、誰と時間を過ごすか選択できるものがあるんですけど、
ホントに迷います!
野郎と楽しく過ごすか、女性キャラを誘って2人きりで過ごすかと悩まされる選択肢が多すぎて「2周目も絶対やってやる!」と誰しもが思うでしょう。

都会の高校を舞台にしていますが、正直こんなにリアリティある高校生活を体験できるとは思ってはいませんでした。
現代の街を舞台にしているだけあり「吉祥寺」、「渋谷」、「秋葉原」といった実在している地名がいくつも登場するのも良かったですね。
③ペルソナならではの独特な戦闘システム
キャラクターやイベントについて触れてきましたが、ペルソナならではの戦闘要素も魅力の1つ。
パレス内は警戒度が設定されており、シャドウに見つかると上昇して100%に達すると強制的に帰還させられてしまいます。
そのため見つからないよう、カバーアクションを駆使して回避したり奇襲をかけて戦闘を有利に進めることが大切です。

時にはシャドウにバレすぎて囲まれたり、強力なシャドウにボコボコに返り討ちにされたり……
メタルギアソリッド並みのステルスとまでは言いませんが、程よい緊張感を味わえます。
またバトル時の「バトンタッチ」と「総攻撃」もかっこよく、ペルソナならではのスタイリッシュさをまた一つ上乗せしてくれる要素でした。
バトンタッチは前作までの「1MORE」から発展した要素で、敵の弱点をついてダウンさせると、他のキャラクターをパワーアップさせて操作を切り替えるというもの。

このバトンタッチは複数のシャドウの弱点をつきたいときに有効で、「総攻撃」への架け橋にもなるシステムです。
バトンタッチをつないで全てのシャドウをダウンさせると「HOLD UP」が発生し、先発メンバー全員での「総攻撃」が可能になります。
総攻撃の演出はキャラごとに異なりオシャレでかっこいいものばかりだったので、演出を見たいがために弱い敵にも容赦なく仕掛けていました(笑)


「HOLD UP」状態になると総攻撃だけでなく、シャドウとの会話で仲間にしたりお金を奪ったりもできるよ!
④ペルソナ合体で最強ペルソナを作り上げる
本作、面白いところがペルソナ同士を合体して強力なぺルソナを作り出せるというところ。
合体というと聞こえはいいですが、実際はギロチン台でペルソナを処刑してそれぞれの魂?みたいなものを混ぜるというおぞましい演出が入ります(笑)

ペルソナ合体で新たに誕生したペルソナは素材となったペルソナのスキルを複数継承できるため、自分好みのスキルに設定できるのが凄く良かった!
弱点属性を補うスキルや様々な属性の攻撃スキルを覚えさせて汎用型にするのもよし、特定のボス用に特化したスキル構成にするのもよし、と自分好みに作り上げることが出来てとても楽しいです。
中には、特定の組み合わせでしか誕生しないペルソナや2周目以降でしか作れないが全属性に耐性を持つ最強ペルソナも存在します。
最強ペルソナを作って2周目とかは「強くてニューゲーム」でしたね。
ペルソナ5の不満点
個人的にプレイ中にイライラする展開や意地悪なシステムは見当たらなかったため、ゲーム内容に関する不満点はありません。
ただ完全版『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』となると話は別。
前作でも同様、完全版『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』ではセーブデータの引継ぎがなく初めからプレイすることになるのは最悪でした……
正直、100時間以上遊んで何度も周回したゲームをいくら新要素を追加したからといえど、もう一度最初からやってくださいとかキツすぎます。
3学期いくまで苦痛でしたね(笑)
まとめ
ストーリーは恋愛、友情といった若者には身近な出来事や熱い展開は本作を盛り上げてくれ、笑い、痛快さ、ドラマ、サスペンス、全てにおいて完璧といえる仕上がりになっています。
学生ライフでは、恋人とのデートや修学旅行、アルバイトなどの日常生活がかなりリアルに描かれているため、ゲームを通して青春を体験できるのが良かったですね。
怪盗団としての物語は「これホントにゲームか?」と思えるほど素晴らしく、若者たちが自身の悩みや葛藤に向き合おうとする展開はかなりグッとくるでしょう。
個人的には若者達が苦悩し、立ち直り、成長する物語は嫌いではありません。『ペルソナ5 』はそう思わせる物語でした。
またペルソナ合体などのやりこみ要素や戦闘システム、バトル演出も凄く良くできており、プレイヤーを飽きさせません。
ということで『ペルソナ5』、一言で言えば「神ゲー」!!
叶うのなら記憶を消して完全版『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』をもう一度プレイしたい……
ペルソナ5はこんな人にオススメ
- イベント盛りだくさんの高校生活を堪能したい
- 笑いあり涙ありの痛快ストーリーを求めている
- ペルソナが気になる!